MEDICAL予防歯科 / 口臭治療
MEDICAL-1予防歯科
虫歯とは簡単にいえば、虫歯菌のつくる酸で歯が溶かされてしまった状態です。
虫歯の原因は、お口の中の細菌です。
お口の中には常に300種以上の細菌が存在し、さらにプラーク(歯垢)1mg中には、なんと1億個以上の細菌が存在すると言われています。
正常な状態だと、唾液の働きなどにより環境が改善されて、溶けかかっている歯が元に戻ろうとする現象、再石灰化が促進されます。こうして口の中では常に脱灰と再石灰化を繰り返しているのですが、歯磨きを怠ると再石灰化が間に合わず虫歯になってしまいます。
虫歯は自然には治りません。
早い段階での治療なら歯を削らなくても済む場合があるので、放置せずに早めに診察を受けましょう。
予防歯科とは
予防という言葉を、近頃よく耳にすると思います。でも、いったい予防とはなんなのでしょうか。予防することでどんな効果があるのでしょう。
予防の考え方
“予防”と聞くと“病気にかかることを防ぐこと”と考えるのが一般的です。風邪が流行っているときのうがいやマスク着用は、この典型といえます。しかし、実際の予防医学は、もっと広い考え方をします。
すなわち、予防には発病の防止だけでなく、寿命の延長やからだやこころの健康を高めること、そして機能回復と長期間の維持などが含まれ、これを段階的に表す1次予防から3次予防までの考え方があります。
歯科における1次予防
病気の発生予防で、私たちが通常、“予防”とよぶ考え方です。まず健康増進としての保健教育、食事や栄養指導、口腔清掃指導(ブラッシング指導)があります。
つぎに特異的予防として、私たち専門家による定期的な口腔清掃指導や、歯周病の原因になりそうな口の中の問題点を取り除くことがあります。
みなさんがマラソンランナーだとすると、私たち歯科医療スタッフは、1次予防という的確なアドバイスを与えながら、トラブルなく完走できるように見守るコーチです。
歯科における2次予防
残念ながらかかってしまった病気を早めに発見し、早めに治療などの対策を施すことで、病気が進行し、重症化するのを防ぎます。それには早期診断・早期治療が大切で、定期的な口腔診査によるむし歯や歯周病の早期発見と治療、そして歯周病などに関連しそうな口の中の他の病気の治療などが含まれます。
また、機能障害の防止として、歯周病の治療である歯ぐきの下に入り込んだ歯石の除去や歯周病を治すための手術、残すことができない歯を抜くことなども含まれます。
予防のなかに治療が入っていることを意外に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、転んだランナーを早めに手当てしてきちんと走れるようにしてあげることは、より大きな事故を引き起こす事態を防止する対策でもあるのです。
歯科における3次予防
病気の治療の過程で保健指導を行ったり、病気にかかってしまって機能が失われてしまったところをリハビリテーションして回復させ、後遺症の発現を抑え、また再発予防や社会復帰を目指すことです。
歯科では、見栄えや噛む能力、発音などを回復させるために入れ歯を入れたり、歯科治療後のメインテナンス管理をきちんと行うことをいいます。大事故に遭ってしまったランナーを手当てし、再び歩けるようにすることも、深く傷ついたからだやこころの健康を高める予防なのです。
このように、歯科医院のスタッフは、日々予防歯科医学に取り組み、みなさんのQOL(クオリティ・オブ・ライフ)に貢献するため、努力を続けているのです。ですから、みなさんが定期的に歯科医院でチェックを受けることは、「予防」という見地からみてきわめて大事なことなのです。
フッ化物で虫歯予防
フッ素の化合物(フッ化物)を歯に塗ると、虫歯(う蝕)の予防効果があるのは広く知られています。ここでは、フッ化物の具体的な3つの作用をご紹介します。
1 歯の質(歯質)を強くする
むし歯菌によって作られる酸により、歯の表面が脱灰して溶けてしまうのを防ぎます。
2 初期のむし歯を元の状態に回復させる
これは穴があいてしまったような進んだむし歯の話ではありません。むし歯になってすぐの頃は歯の表面が脱灰のため白っぽく斑点のようにくもってきます。その状態のところにフッ化物が作用して再石灰化が起こり、その状態を改善することができるのです。
3 ばい菌に対する抵抗作用(抗菌作用)を持つ
むし歯や歯周病の原因であるプラーク(歯垢)の中のむし歯菌が酸を作り出すのを防ぎます。それにより、歯の脱灰を阻止します。
これらの三つの作用が、歯をむし歯から守ることになるのです。
フッ化物が身体に有害か否かの議論がありますが、安全な使用には正しい使い方と適切な使用量を守る必要があります。当院では次のようなケアをお勧めしています。
年数回のフッ素塗布と毎日のフッ化物洗
当院では、幼少児から高齢者まで、年2~4回のフッ素塗布<当院無料>と、毎日のフッ化物洗口をお勧めしております。
歯科医院で行うフッ素塗布:年2~4回行うことで30~40%のう蝕防止効果【当院無料】
フッ化物入り歯磨剤(歯磨き粉):1日2回の使用で20~30%のう蝕予防効果
フッ化物洗口剤※:1日1回の使用で50~80%のう蝕防止効果【1回5円程度】
※フッ化物洗口剤は歯科医師のもとに処方されます。当院では以下をお勧めします。
年数回のフッ素塗布と毎日のフッ化物洗口
【ミラノール】むし歯予防フッ素洗口剤
1包150円、溶解用ボトル230円
年数回のフッ素塗布と毎日のフッ化物洗口
【ビーブランド】フッ化ナトリウム洗口液
1本1,100円
年数回のフッ素塗布と毎日のフッ化物洗
当院では、幼少児から高齢者まで、年2~4回のフッ素塗布<当院無料>と、毎日のフッ化物洗口をお勧めしております。
歯科医院で行うフッ素塗布:年2~4回行うことで30~40%のう蝕防止効果【当院無料】
フッ化物入り歯磨剤(歯磨き粉):1日2回の使用で20~30%のう蝕予防効果
フッ化物洗口剤※:1日1回の使用で50~80%のう蝕防止効果【1回5円程度】
※フッ化物洗口剤は歯科医師のもとに処方されます。当院では以下をお勧めします。
年数回のフッ素塗布と毎日のフッ化物洗口
【ミラノール】むし歯予防フッ素洗口剤
1包150円、溶解用ボトル230円
年数回のフッ素塗布と毎日のフッ化物洗口
【ビーブランド】フッ化ナトリウム洗口液
1本1,100円
口腔内の健康を維持するサプリメント
「プロデンティス」は乳酸菌サプリメントです。
バクテリアセラピーの研究で世界をリードするスウェーデンのバイオガイア社が長年の研究から着目した<L.ロイテリ菌>という乳酸菌が入っています。
「善玉菌、悪玉菌の菌質管理をして善玉菌を増加することで体のバランスを改善する」、「乳酸菌を使って口の中の菌のバランスを整えて、歯周病菌の活動を抑える」というものです。
これは歯科医院としてお勧めできるサプリメントです。よろしければお試しください。
期待される効果
歯ブラシ時の歯茎からの出血がなくなった。
歯垢、歯石がつきにくくなった。
起床時の口腔内の不快感(ベタベタ感)が軽減された。
口臭が気にならなくなった。
おなかの調子がよくなった。
インフルエンザにかかりにくくなった。
アトピーの症状が緩和された。
ピロリ菌感染症抑制。
プロデンティス
成人用プロデンティス
プロデンティス10錠 1,080円
プロデンティス30錠 3,240円
お勧めポイント!
1日1回1錠のみの服用で大丈夫です。
朝か夜の歯磨きの後に摂取するのがお勧めです。(特に夜)
舌で転がすように舐めると、口の中にサプリメントの効果が広がりやすくなります。
だいたい10日から2週間くらいである程度の効果がわかると思います。
乳酸菌だから、口の中だけでなく全身にもとてもいいんです。副作用も一切ありません。
口腔内細菌数カウンタ
わずか1分で口腔内の細菌数をカウントすることができる細菌数測定装置です。
細菌の巣となる歯垢(虫歯、歯周病の原因)が溜まる時は、同時に、「歯の表面に付着した善玉菌の上に、善玉菌でも悪玉菌でもない日和見菌が付着し、その上に悪玉菌が溜まっていきます」。
つまり「細菌数が多い」ということは、悪玉菌が多くなっている目安になります。
口腔内の細菌数が多いと虫歯になりやすい
歯周病になりやすい<歯茎がはれたり、骨が溶け歯がグラつく病気>
口臭がおこりやすい<口の中が乾く、唾液が出づらい、口の中が粘つく>
口腔内の細菌数を減らすには
虫歯や歯周病の原因となる細菌のかたまり「プラーク」を毎日の歯磨きでしっかり落とすことがまず大切です。
しかしそれでも、数か月もするとほとんどの方の口内に強固な「歯石」や「バイオフィルム(細菌の膜)※」ができてしまいます。
そこで、歯科医院での定期メンテナンスでは、専門の器具を使って、時間を掛けて丁寧に「プラーク」を取り除きます。
※バイオフィルム-細菌は外敵から身を守るためにバイオフィルムを形成します。バイオフィルムは特に珍しいものではなく、排水溝、金魚鉢、お風呂場のヌルヌル、ヌメヌメした汚れに存在します。口内にバイオフィルムが形成された部位は、うがいや歯磨き程度では剥がれ落ちません。
歯周病、虫歯、歯肉炎予防、口臭防止に薬用マウスウォッシュ
なんと日本人の90%以上が虫歯に、30歳以上が歯周組織の病気です。
原因は歯垢。食後に口の中の清掃を怠ると、歯や歯ぐきの汚れ(食べカスなど)に、口の中の細菌が住みつき、ヌルヌルした層をつくります。これが歯垢(細菌の住みか)です。
そこで、口腔内を清潔にして、歯垢がつかないようにコントロールする事が大切です。毎日のブラッシング前後、就寝前などに薬用洗口液を使いましょう。歯垢(プラーク)は細菌の塊です。細菌(プラーク)には細菌剤が有効です。
当院では予防としてコンクール<F>をお勧めします。
毎日数回洗口(おくちをすすぐ)して下さい。スッキリ・サッパリ感で後味がよく、口腔内をいつも清潔に保てます。
本品には下記に対応する成分が含まれています。
虫歯の発生と進行の予防に / 歯肉炎の予防、歯槽膿漏の予防に / 口臭の予防に / 矯味剤(味を整える)
【主成分】
グルコン酸クロルヘキシジン(薬用成分) / グリチルリチン酸モノアンモニウム(薬用成分) / 茶抽出物(矯味剤) / l-メントール(矯味剤)
口内衛生を健康に保つフローチャート
虫歯、歯周病の予防には、定期的にメンテナンスを行うことが重要です。
下記のステップ1からステップ4までを繰り返し行うことで、口腔内を健康に保ち、ひいては身体全体の健康を維持することはできます。
ステップ1 細菌数測定 |
細菌カウンタによる測定。ご自身の、口内の状態を常に把握しておくことは大切です。 |
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ステップ2 歯科医師による治療 |
治療期間や治療内容は、口内の状態によります。 虫歯や歯周病に疾患されている場合は、当然ながら完治を目標とする治療になります。 清掃等予防治療の場合には、3か月から6か月に一度の治療をおすすめいたします。 合わせて、フッ素塗布もおすすめします。 |
ステップ3 毎日のケア |
毎日の歯磨きはもちろんのこと、舌や口内全体のケアもお忘れなく。 また、歯を磨いた後は、フッ化物洗口剤で洗口しましょう。 |
ステップ4 サプリメント |
サプリメント摂取による、虫歯、歯周病予防 「プロデンティス」は医薬品ではなく、ヨーグルト等の食品と同じ位置づけの乳酸菌サプリメントであるため、服用についての決まり事はありません。 ただ一定の効果を期待するためには最低でも1か月間は毎日摂取していただき、ある程度の定着性が確認された後は間隔をあけての摂取をおすすめしております。 |
歯ブラシでむし歯予防
むし歯や歯周病の原因であるプラーク(歯垢)を取り除く一番の方法は歯磨きで、その際、最も頼りになるのは歯ブラシです。そこで、歯ブラシの選び方と持ち方、交換時期、そして効果的な磨き方についてお話ししましょう。
歯ブラシの選び方
歯ブラシには大きく分けると手用歯ブラシと電動歯ブラシがありますが、今回は手用歯ブラシについて説明します。
大人の方が使う場合は、大きさは「大人用」と書かれているものを選びましょう。歯並びが悪い方は、それより少し小ぶりなものをおすすめしています。
【毛の硬さ】歯茎が健康な人は「ふつう」、腫れたり炎症のある方は「やわらかめ」を選びましょう。
【毛の材質】動物の毛よりもナイロン製が一般的で、3列ぐらい毛が植えてあるものが多いようです。
【毛の先の形】いろいろありますが、細くとがったタイプは、歯と歯茎の間に入りやすいのをねらったものです。
【柄の太さ】いろいろありますが、しっかりと持ちやすいものであればどれでも結構です。
※本当に自分にあった歯ブラシであるか自信がない方はかかりつけの歯医者さんや歯科医衛生士さんに選んでもらうことをおすすめします。
歯ブラシの持ち方 持ち方はパームグリップよりも、ペングリップの方が歯ブラシの頭の小回りがきき、当てる力も調整しやすく、 毛先に加える力や動きを自由に制御することができます。
歯ブラシの保管方法 使った後には、毛の部分をよく洗い。頭を上にして自然乾燥させ、常に清潔に保つように心がけましょう。
歯ブラシの交換時期 歯ブラシの交換時期はひとつ。歯ブラシを後ろから見て、毛先がフレーム(枠)からはみ出していただら、毛が開いている証拠。その時が換える時です。
歯ブラシの当て方 歯ブラシの当て方は、毛が開いてしまうような強さではなく、歯ブラシの毛先が、ややしなる程度にします。 ここでは、歯周病予防に効果的な毛先を使ったスクラビング法を紹介します。この方法は、歯のほっぺた側では歯と歯ぐきの境目に毛先が入るようにあて、下のある裏側では、毛先が歯の表面に直角に当たるようにします。
歯ブラシの動かし方 歯ブラシの毛先を歯に当てたら、こきざみにやさしく左右に揺するようにします。あまり強く大きく動かしすぎてはいけません。動かしすぎるとかえって汚れを取る効率も悪くなりますし、歯ぐきを傷つけたり、長い間には歯の表面が削れる原因になります。 汚れ具合にもよりますが、1本の歯に当てたら、その場所で左右に10~20回、歯ブラシの頭を揺するように動かします。
歯をみがく順番
大切なのは、全部の歯をまんべんなくみがくことです。上あごの歯のみがき方を例にあげると、右上の奥歯のほっぺた側からみがき始めたら、そのままほっぺた側を前歯を通り左の奥歯の方へ歯ブラシを進めていきます。最後の歯までたどり着いたら、歯ブラシを裏側に移して、今度は左上から右上へ向かってみがきます。それがすんだら、上の歯の噛む側を奥の歯から順番にみがいていきます。
この後は下の歯も同様にみがきます。
「みがくことと、みがけていること」は違います。それには自分に口にあった歯みがきの方法を覚え、習慣づけることが必要です。
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